フラッシュバックテーブル

表のデータを過去の一時点まで戻す機能。
従来はバックアップをリストアする必要があるが、この機能を使えばその必要はない。
また、DBAが関与することなく、各ユーザーの責任で操作できることも特徴の1つ。
ただし、ユーザーはFLASHBACK ANY TABLEシステム権限を与えられていなくてはならない。
また、そのユーザーにはSELECT、INSERT、DELETE および ALTERオブジェクト権限も付与されている必要がある。
表のフラッシュバックを行うためのデータは、UNDO表領域から取り出される。
データを戻すためには、操作を行う表で、行の移動を有効にしておかなくてはならない。

フラッシュバック・テーブルを使用すると、バックアップをリストアすることなく、1つ以上の表を特定の時点にリカバリできます。
この機能を使用すると、表およびすべての関連オブジェクト（索引や制約、トリガーなど）のデータがリストアされます。
表のフラッシュバックを実行するために使用されるデータは、UNDO表領域から取り出されます。

行履歴フラッシュバックとトランザクション履歴フラッシュバックを使用すると、適切なフラッシュバック時間を決定するのに役立ちます。
これらの機能の使用方法の詳細は、『 Oracle Database 概要』を参照してください。

フラッシュバック・テーブルを使用すると、DBA の関与なしに、予期しない変更から容易かつ迅速にリカバリできます。
フラッシュバック・テーブル機能を使用するユーザーには、その表に対する FLASHBACK ANY TABLE システム権限を付与する必要があります。
また、そのユーザーにはSELECT、INSERT、DELETE および ALTERオブジェクト権限も付与する必要があります。

Enterprise Managerを使用して表をフラッシュバックできます。ウィザードにそのプロセスが示されます。